※本記事は、筆者が過去にカクヨムに2019年10月に投稿した内容を加筆修正したものです。
きっかけは、なんとなくでした。
社会人になり、資格試験の勉強場所を探して図書館に通い始めたら、気が付けば読書習慣が身に付いていました。「なんとなく」で始めた読書が、気が付けば年間0冊から年間150冊以上へと、大きく伸びていたのです。
そこで、それまで大して本も読まず読書離れの代表例のようだった私が、月10冊以上も本を読むまでに意識したことをここに残すことにします。
読書習慣が定着した頃は、増えてゆく残業に疲れながらも前に進むことに一生懸命になっていました。当時の私の残業時間は、年間平均でたしか月50時間程度です。「残業や家事などで忙しくても、読書や勉強の時間を捻出したい!」とお考えの方に、その実体験をお届けします。
主に社会人向けの記述となりますが、最近の中学生や高校生も毎日忙しく過ごしていることと思います。定期試験や受験に向けて勉強しなきゃいけないものの「気乗りがしない」「部活動で時間がとれない」「小説書くので忙しい」などなど、事情は何であれヒントになれるような雑文メモになればと思います。
こんな方にオススメ
- 毎日忙しいが、一定時間以上の読書時間を確保したい方
- 読書をとおして仕事に必要な知識をたくさん吸収したい方
- 授業の課題を終わらせるために読まなければならない本がある方
- 受験勉強に向けて勉強時間を増やしていきたい方
本記事のまとめ
読書習慣の定着には、時間と場所を確保することが大事です。そのコツとおすすめの場所は以下のとおり。
■時間を確保するコツ3つ
【1】移動時間を使う
【2】お昼休みを使う
【3】何かをしている間の空き時間を有効活用する
■おすすめの場所
【1】図書館・図書室で読む
【2】喫茶店で読む
【3】ベッドの上で読む
時間を確保しよう!
第一に意識したのは読書時間の確保でした。逆に言えば時間さえ確保できれば自然とモードがチェンジすることも多いからです。
実際、大学受験の際に「気分が乗らなくても8分勉強すれば、1時間以上続けることができる!」という格言を聞いたことがあり、素直に実践してみたところ、その効果に驚いたことがあったのです。とはいっても「忙しい。。それができないんじゃん!」というのが第一の感想であり、本音なんですよね。コツは3つです。
■時間を確保するコツ3つ
【1】移動時間を使う
【2】お昼休みを使う
【3】何かをしている間の空き時間を有効活用する
まず、「【1】移動時間を使う」です。
私は職場まで片道30分ほど電車通勤していたので、この時間を行きも帰りも使うことにしました。すると、往復1時間を読書に費やすことになります。電車通勤だけでなくバス通勤の方も、このように時間を有効活用することができますね。
一方、徒歩や自転車、車通勤の場合はどうでしょう。歩きスマホと同様、ちょっと危ないですね。こういう場合は、オーディオブックの形式で耳から読書すると良いでしょう。最近では、電車の乗り換え時に歩きながら英語のリスニング訓練をしています。
次に「【2】お昼休みを使う」です。
私は30分ほどで食べ終わることが多いです。昼休み時間は60分なので、残りの30分間を読書時間に割り当てます。
そして、昼休みを職場で過ごすことから、読みかけの本は常に職場に置きっぱなしにしていました。つまり、通勤用と昼休み用で違う本を読むことにしていたということです。在宅での勤務が増えた方は、自宅用と会社用で違う本を読むというのも良さそうですね。
「同時期に平行で本を読み進めるのはなんだか気持ち悪い」と最初は思っていたのですが、慣れると特に支障はありませんでした。ただし、小説だと少し内容に混乱を招くことがあると思うので、基本的にはビジネス書を読むことにしています。会社で読むときはビジネス書。場所に見合った読書をすることで、午後の仕事を開始する際のやる気スイッチにも繋がります。
最後に「【3】何かをしている間の空き時間を有効活用する」です。
私は独り暮らしなので、自炊をします。お鍋で煮込んでいる間は料理器具の片付けもしますが、煮込み時間が長い場合は読書します。洗濯の待ち時間も同様です。全自動洗濯機なので、洗剤を入れたら髪の毛を乾かし、余った時間で読書したりします。
歯医者さんやヨガ、美術館に行く際にも本を持っていきます。待ち時間に読むためです。
以上、3つのコツをお届けしました。そのほか、疲れていなければ就寝前に読書することもあります(大体30分)。
まとめると、体調不良や満員電車、緊急の仕事が入った場合でも1日あたり1時間30分~2時間確保できます。1週間で最低でも10時間、1ヶ月で40時間は捻出できることになります。
ところでこの40時間という数字、見覚えがありませんか?そう、これは一週間の法定労働時間(1日8時間×5日)。1ヶ月の読書時間が、1週間分の法定労働時間に該当するということです。
つまり、このペースで1年間読書や勉強を続ければ、12週間分の労働時間を費やすことと同じということ。入社3ヶ月の新人くらいの経験値になるということです。なお、月60時間の読書時間を1年間継続できれば、入社4ヶ月半の新人くらいの経験値になります。
ちょっと時間を使うだけでもチリ積もで大きな経験値になることがわかります。是非お試しください!
場所を確保しよう!
「移動時間中に読むのはともかく、集中できる場所を探して没頭したい」という人は多いです。私自身、大学受験の際は周囲が静かでないととても勉強できないタイプで、常にお気に入りの場所を確保していました。
さて、どこで読みましょう? どこで勉強しましょう?
■おすすめの場所
【1】図書館・図書室で読む
【2】喫茶店で読む
【3】ベッドの上で読む
まずは、「【1】図書館・図書室で読む」です。
私は図書室の穏やかで落ち着いた雰囲気が好きです。人によっては「静かさに息が詰まる」ようですが、たくさんの本やノートを広げることができて、自分の世界に没頭できる最高の場所だと思います。
次に「【2】喫茶店で読む」です。
図書館はPC利用や飲食が制限されていることが多いです。家の近くの図書館はペットボトル入りの飲み物のみ許可されていますが、自由度が低いのですよね。しかし、自分の部屋にはテレビに漫画、SNSなど集中を阻害するものが溢れている…そんな場合は喫茶店で珈琲を飲みつつ読書します。
ご飯ものを注文した後の食後の珈琲。これが最高に集中できます。長居してもお店の迷惑にならない、お気に入りのお店を見つけておくことが大事です。
最後に「【3】ベッドの上で読む」ですが、これが一番おすすめです。ノベル好きな方ならご理解いただけると思うのですが、ベッドや布団の上の寛ぎやすさは半端ないです。
勉強であれば10分間と定めて英単語暗記、世界史用語集、漢字テスト対策。あるいは、一日の終わりのご褒美に脱力系小説をゴロゴロしながら読む。「明日に備えてちょっとだけ」というパターンに最も適しています。
ただし、あまりに居心地が良いので常習性が高い点は欠点です。本格的なビジネス書を読破したいとき、模擬試験を受けるときなどには避けるのが良いでしょう。
以上、3点が私のおすすめの読書場所です。
人によって個人差が多いようで、学生時代の友人は「賑やかな食堂で勉強すると、はかどる!」と言っていたことを思い出します。その友人は読書家で成績もよく、とても優秀な方でした。もしかしたら友人のほうが学習効率の高い勉強方法を見出していたのかもしれないし、実際、正しい勉強方法なのかもしれません。
しかし、私は賑やかな場所で文章を読んだり、思考を深めることは馴染みませんでした。
この雑文をお読みの方のなかにも、内容にまったく共感できない方もいるでしょう。「周りに人がたくさんいるほうが安心できる」とか「集中したいときとリラックスしたいときで場所を変える」など。持論を考えたり振り返るきっかけになればと思います。
最後までお読みいただき有り難うございました!
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