「心機一転!なにか新しいことを始めたい…」という方は多いのではないでしょうか?新しい年の始まりや新生活、読書の秋などといったタイミングでは空気がどこか改まった感じがして、新鮮な気持ちになりますよね。
今回ご紹介するのは、未知の領域の本と出会う方法です。
本記事はこんな方にオススメ
- 本を読みたいけど、どんな本を読んだら良いかわからない
- いつも同じような本ばかり選んでしまうので、変化が欲しい
- 良質な本や、自分に合った本が読みたい
本記事のまとめ
私の本との出会い方は、主に次の6つです。
- 書評・ブックレビューで出会う(新聞・雑誌・Voicy)
- 読み終わった本の参考文献で出会う
- 図書館で出会う
- 書店で出会う
- ブログの書評で出会う
- 家族・友人のおすすめで出会う
これら6つの方法について、その詳細をこれから述べていきますね。
書評・ブックレビューで出会う
まず第一の方法は、書評・ブックレビューで出会うという方法です。
新聞
普段は無意識なのですが、私が実際に手に取って読む本は新聞の書評で見つけた書籍であることが圧倒的に多いです。私が購読している日本経済新聞の場合は、木曜夕刊と土曜朝刊に書評のコーナーがあります。この紙面で、各界の専門家たちがこぞってレビューを掲載しています。
たとえば、下記の記事で取り上げた本は日本経済新聞に掲載されていた書評コーナーで出会ったものです。
とりわけ、日本経済新聞では土曜朝刊の書評コーナーが知的好奇心を絶妙にくすぐり、特に素晴らしいのです!よって、掲載された書籍はすべて、読書候補リストに追加しています。
日本経済新聞に限らず、どの新聞でも掲載された書籍には一定の評価があるという意味で興味を惹かれるものがあります。できれば評者のコメントを読むのが良いですが、書籍リストだけ眺めてみたいなと思った方は『全国書店ネットワークe-hon』などのサイトを活用すると良いでしょう。
リアルの書店でも、新聞書評に掲載された本は一つのコーナーとして設けられていることは少なくないので、是非探してみてくださいね♪
雑誌
他に、定期的に購読している雑誌で目にするおすすめ書籍ページにもしっかり目を通し、読書候補リストにどんどん追加していきます。
「私、ビジネス誌とか文芸誌は読まないからなぁ…」とお考えの方!実はファッション誌上でも、最後の方のページで何冊か本が紹介されていたりしますよ。
私の場合はビジネス誌では『日経ウーマン(月刊誌・日経BP)』、ファッション誌では『MORE(月刊誌・集英社)』がお気に入りです。こうした雑誌で紹介されている本というのは、自分と同じ価値観を持つ方々が興味関心を持つ書籍である確率が極めて高いです。
Voicy
2020年以降は、コロナ禍の巣ごもりもあってVoicyを聴くことが多くなりました。
Voicyというのは、無料で聴ける音声プラットフォームです。企業が番組を用意して情報発信するケースも多いですが、いまこの記事を読んでいるあなたもラジオパーソナリティになって自分の番組を持つことができます。無名の一般人でも自分の番組を作って意見を発信することができる、開かれたラジオサービスといえます。
私が特にお気に入りのVoicyチャンネルはこちら!
おすすめVoicyチャンネル①:神網<ジンネット>読書人
一つ目は、「週刊読書人」編集部の「神網<ジンネット>読書人」です。
東京神田神保町に本社を置く「週刊読書人」の編集長自ら、いま話題の一冊や、これから話題になる一冊を紹介しています。実際、このチャンネルで紹介されたあと新聞書評で紹介されているのをよく見ます。なお、このチャンネルをきっかけに「週刊読書人」を知り、「週刊読書人」主催のトークイベントにも参加しました。めちゃめちゃ勉強になるイベントで、今でも大満足しています。
おすすめVoicyチャンネル②:日経の本ラジオ
二つ目は、日経BPの「日経の本ラジオ」です。
こちらのチャンネルは日経BPの出版物のみを取り上げているのですが、著者や編集者の方の声を直接聴くことが出来ます。よって、帯の宣伝文よりも本の制作背景がリアルに伝わってくるし、執筆にあたって抱いていた問題意識が明らかになって、とても興味深いのですよね。
読み終わった本の参考文献で出会う
丁寧に時代考証をした上で執筆された小説や、ビジネス書などでは参考文献が巻末にまとめられています。これらもどんどん読書候補リストに追加しましょう。
『会計の世界史 イタリア、イギリス、アメリカ――500年の物語』(日本経済新聞出版)という本を読んだ時には、末尾に膨大な数の文献がまとめられていました。この本は、会計ギライ&世界史ギライを遠のかせるような難しい表現を省き、とても分かりやすい表現で会計の世界史的変遷を語っています。
分かりやすい本だからといって、短時間で出版できるわけではありません。著者は、読者に分かりやすく伝えるためにたくさんの分野の大量の文献を読み込んで、洗練された一冊を創り上げたのです。
他には、第165回直木賞と第34回山本周五郎賞をW受賞した『テスカトリポカ』(KADOKAWA)。こちらの作品の末尾に挙げられた参考文献のリストを眺めていると、膨大な調査のもとに物語が創作されていった、その過程に触れることができます。
さらに物語の世界に没入したい方は、挙げられた参考文献から一冊を選んで、読んでみましょう。自分が素晴らしいと感じた本が出来あがる過程で参考文献として参照された書物。興味ありませんか?
図書館で出会う
私は多いときは週一回以上、図書館に通っていました。基本的には予約可能な上限冊数まで常時予約しており、毎回返却と貸出しの手続きを行うことにしています。
そんななかで、ぷらぷら館内を巡って新しい出会いを得ることも。図書館司書の方が組んだ特集を見て、いまの世の中の関心ごとを認識したり、これまで知りえなかった世界に足を踏み入れてみたりします。
こども向けの絵本が豊富に所蔵されているのも良いですよね。私には子どもはいないので、絵本は自分にとって遠い存在であり、書店に行っても手にとることは正直ほとんどありません。そんな私であっても、図書館に通うだけで、自分の日常生活で普段関わることのない世界へ間接的に足を踏み入れることができるのです。
最近は哲学的な絵本も増えてきて興味深いな、と思いつつ、意外と高価格で買うのを躊躇してしまったり。図書館であれば、まずは館内で読んだりその日のうちに貸出し手続きをして読んでみることができますね。そして、おうちで何度も読み聞かせしたいと思った本を購入すれば、大人もこどもも大満足です。
学生や新社会人など貯金が少ない方は、図書館で出会いを重ねるというのが最も経済的に合理的かもしれません。
書店で出会う
読書家が最も本と出会う場所と言えば、やはり書店です!
通勤通学の際にも何かと立ち寄ってしまう書店。大型書店であれば新刊本が目立つ場所に平積みされていますし、小説、ビジネス書、マンガなどの各分野が分かれて配置されています。
夏には、各出版社のオススメ本がまとまった小冊子を無料で手に入れることもできます。カドブン夏フェア(KADOKAWA)、ナツイチ(集英社)、新潮文庫の100冊(新潮社)などが有名ですね。この小冊子では新刊本もたくさん載っていますが、往年のベストセラーも載っています。
最近は、個人で書店を開業するケースも増えてきました。店主の想いがこもった一冊と出会うことができるという点で、良書と出会える確率が高いです。
また、さらに小規模な形となりますが、シェア型書店という形態で販売スペース利用料を支払い、本を売る方もいます。この場合も特に思い入れが強かったり、専門に特化した本がセレクトされていることが多いので、新たな世界を知ることができるでしょう。
ブックカフェなど飲食可能な本屋さんも増えてきました。新しい形の書店が増えているのを見聞きしていると、読書は一人ですることから、みんなと共有することへ変化してきているのかもしれないな、と思います。
ブログの書評で出会う
読み終わった本への感慨に浸っているとき、「他の人はどんなことを感じたのかな?」と書評ブログを探します。そして新たな視点に気付きを得るほか、価値観が合うと感じた方の他のおすすめ書籍をチェックし、読書候補リストへ追加します。
自分が素敵だなと思った本を読んだ方は、他にも自分が面白い・素晴らしいと感じる本を読んでいる可能性が高いからです。
私のブログで本の紹介をしているのは、「誰かが新しい本と出会う手助けになれたらいいな」というのが一番大きな理由です。当ブログにも、100冊以上の本についての書評記事を掲載しています。もしよろしければご覧ください♪
家族・友人のおすすめで出会う
私は年間100冊くらいを読みますが、家族の方が読書歴が長く、かつ私以上に本を読み続けています。このため、「これ良かったよ」という一言とともに手渡された本を読む機会が多いです。読書好きの家族がいらっしゃる方は、時に家族のオススメを素直に聞いてみるのも良いでしょう。
読書好きの友人がいるようでしたら、オススメ本を聞いてみると良いでしょう。あなたのことをよく知っているからこそ、あなたに適切な本を教えてくれる可能性があります。もしあなたが読書経験が浅いのであれば、そのことも理解してもらったうえでオススメ本を教えてもらいましょう。
たとえば、『本を読んだことがない32歳がはじめて本を読む』(大和書房)という本では、32歳になるまで本を読んだことがなかったライターの「みくのしん」さんの読書に、「かまど」さんが併走します。二人以上で一緒に本を読み進めることで、さまざまな解釈や感想の違いが見えて、読書を2倍楽しめることでしょう。
なお、最近は私も家族へのプレゼントとして本を贈ることにしています。食べ物のように胃の中へ消えてしまうこともないし、やたらと場所を取ることもなく、使用年数に応じた劣化も緩やかです。モノではあるが、そこから得られる経験が重要なので、何度でも体験可能なコト消費と呼べるかも知れません。数千円でこのメリットは大きいと思います。
素敵な本に出会ったら
読書候補のリストはどうやって管理するの?
私は、無料アプリ「本棚」を利用して管理しています。新刊情報もオンラインで収集してくれるので、大助かり。そのうえバックアップ機能もあるので、かなり重宝しています。
アプリの詳しい使い方はこちらです。
2024年10月現在、私は「本棚」に現在16000冊以上登録しています。今後も読書候補リストは増え続けるはずですし、アプリで管理すれば積読によって自宅に本を眠らせたままにしておくよりも生活スペースが確保できそうです。
一生かけてもすべてを読み終える自信はありませんが、折に触れてその時の自分に適した一冊を選べるという利点があるでしょう。
出会った本をどう読む?
高額の本もありますし、図書館に行く時間が作れない、という場合もあると思います。本を読むスピードが遅いから最後まで読み切れるか不安…という方もいるでしょう。
そうした方には次の2種類のサービスが負担を軽くしてくれるかもしれません。
おすすめサービス①:本の要約サイト「flier」
一つ目は、ベストセラーの要約を読んでから購入するという方法です。私は、新聞書評やVoicyレビューを聴いて概要を知り、興味を持った状態で本を選んでいます。「ベストセラーだから」という理由で書名しか知らない状態で購入するよりも、本の中身を知っている状態で購入する方が積読しにくく、各段に満足度も高いです。ミスマッチを防いでくれるのですね。
忙しいビジネスパーソンに広く使われている本の要約サービスに「flier」があります。新聞を定期購読していない方、お気に入りのブックレビューを探す時間がない方、もっと本に触れる時間を増やしていきたい方などに最適なサービスです。世の中、便利になりましたよね!興味を持ったら、その本をぜひ一冊通して読んでいただきたいです。
おすすめサービス②:オーディオブック配信サービス「audiobook.jp」
二つ目は、オーディオブックで本の内容を耳で聴くという方法です。
オーディオブックを提供する株式会社オトバンクは、創設者の上田渉氏が緑内障で失明していたお祖父さまの影響を受けて、目の不自由な人も読書ができる仕組みを構築する目的で設立されました。
このエピソードからも分かるように、目で読むという手法だけが読書ではありません。読むのが苦手な方や、スキマ時間を活かしたいという方には大変重宝できるサービスとなることでしょう。
最後までお読みいただき有り難うございました!
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