「いつも時間に追われていて、やりたいことができない…」と悩むことはありませんか?
情報量が多い現代においては、一つのことに集中して何かに取り組むということが誰にとっても難しいことなのかもしれませんね。
こういうときは、忙しい日々に疲れてしまって自室の片づけもおざなりになってしまいがち。散らかった室内では、ゆっくり休養することも難しいことでしょう。では、自分の時間を豊かに過ごすことができないのは、なすべきことがたくさんあるからなのでしょうか?
今回ご紹介する一冊は、「一代でお金持ちになった方」のお宅の部屋づくりから、片づけとお金持ちとの関連性を考えさせられる一冊です。3年以上もの間、毎日「一日一捨」の片づけを実践してきた私にとっても納得できる点が多く、家族にも是非読んでもらいたいな~と感じる内容でした!
では、さっそく見てみましょう!
こんな方にオススメ
- いつも部屋が散らかってしまう
- お金持ちになりたい
- 人生を豊かに過ごしたい
お金持ちと「いつも片づく部屋」の共通点
本書は、著者の広沢かつみ氏が整理収納アドバイザーとして2000軒以上のお宅を訪問して気づいたことをまとめた一冊です。その気づきとは、お金持ちのお宅はスッキリと整っていてキレイだということ。
そんななかで、あるとき、ふと気づいたのです。
引用元:広沢かつみ『「お金持ち」が知っている いつも片づく部屋づくり』(青春出版社)
「お金持ち」のお宅から、「片づけ」の相談や依頼を受けたことがない、と。
たとえば、多くのお宅で見られる光景の一つに、机の上にチラシやDMといった紙類が無造作に置きっぱなしになっているというものがあるでしょう。(実は、私もついついクーポン付きのDMを置きっぱなしにしてしまいます…)
紙類は、腐らないし、場所をとらないからと、つい、ためがちです。紙類をためてしまう人は「あとで見るから」という圧倒的な理由でとっておいています。
引用元:広沢かつみ『「お金持ち」が知っている いつも片づく部屋づくり』(青春出版社)
ところが、お金持ちのお宅では、チラシにDM、パンフレットや新聞・雑誌といったあらゆる紙類が視界に入らないというのです!その理由がこちら。
(中略)「あとで見るから」の大きな理由のひとつが、「買い物」です。DMやチラシ、カタログなどの商品を見て「どうしようかな?」というのはウィンドウショッピングと同じ感覚。「何かお得な情報があるかも」という「得」を求めて、紙類をとっておくのです。
引用元:広沢かつみ『「お金持ち」が知っている いつも片づく部屋づくり』(青春出版社)
一方、お金が貯まる人は、「買いたいもの」が決まったあとに、情報収集をします。
買いたいと思わないものの情報(DM、チラシなど)は不要なので、すぐ処分しますし、何といってもDMなどが来ないようにしています。入ってくる情報すべてをとっておくと、逆に良い情報を逃してしまうからです。
お金持ちの方の思考には合理的なものの見方があるように感じられませんか?
私はクーポン付きDMといった紙類だけでなく、クーポン情報のメルマガも割とたくさん登録してしまっていることに気がつきました。しかしながら、ほぼクーポンは活用できていません。欲しいものが見つかった時点で情報収集すれば十分だということにあらためて気づかされました。
「買いたいもの」が決まったあとに情報収集するという習慣が身に付いている人は、ブラックフライデーといった大セール期間中にお金の無駄遣いを防ぎ、本当に必要なものだけをゲットできるのでしょうね。
人生に必要なモノのみ持つ
情報を取捨選択するという態度は、次のような態度にも共通点を見い出せます。
お金持ちのみなさんは、倹約家です。モノが古くても、不具合が出ても、使えるモノは手入れをし、ときにはダメになるまで使い倒しています。
引用元:広沢かつみ『「お金持ち」が知っている いつも片づく部屋づくり』(青春出版社)
しかし、お金がないと思っている多くの人は、使っていないのに「もったいない」と言いながらホコリをかぶせて放置しています。
モノを粗末にしながら、「もったいない、もしかしたら高く売れるかもしれないのだから」などと思っているのです。
お金持ちの人は、自分の好きなモノがわかっていて、その好きなモノを使ったり、眺めたりすることが好き。
何でもかんでもとっておいているわけではなく、自分がいいと思うモノ、暮らしや人生に必要だと思うモノだけを選んでいます。
この文章を読んでいると、極限までモノの数を制限する「ミニマリスト」の姿が思い浮かびますが、必ずしもそうというわけではないようです。なかには趣味のコレクションを大事に飾っている方もいるとのこと。
要するに、モノの取捨選択に対する感度が高いということですね。倹約というのはケチということではありません。片づけるということが、すなわちモノの数を減らすという行為なのでもありません。
自分の部屋を整えるうえで大切にしたい態度だなと思いました。
言い切るということ
最後に、お金持ちの方の言葉や行動についてです。
お金持ちは、「したい」「やりたい」と思ったら即行動します。とにかく早いです。あいまいな言葉は発せず、ハッキリとした物言いをします。
それは、モノの整理にもあてはまります。不要になったモノは、たとえ高いブランド品でも「要らないから」「欲しい人にあげて」と言います。一方、すぐに行動に移せない人は「時間がないから」「お金がないから」「才能がないから」などとつい口にする思考グセを持っているのです。
引用元:広沢かつみ『「お金持ち」が知っている いつも片づく部屋づくり』(青春出版社)
また、モノの整理のときに「いつか使うかも」「高かったから」「何かに使えるかも」と言って一向にモノが減りません。
なかなか動かない、実行に移さない人の特徴として、片づけに関しても、行動を起こすことに関しても「から」「かも」という語尾を使うクセがあります。言葉というのは大事で、発する言葉が行動に変わってきます。
インターネット衣料品通販大手ZOZOの創業者としても有名な前沢友作氏は、とても行動が早いですよね。これは、超お金持ちならではの行動力なのかもしれません。以前お見かけした自宅紹介では、素敵なアート作品が飾られていて、生活感を感じさせないインテリアがありました。
自分も同じような部屋づくりを目指したいというわけではないのですが、「言い切る」という点では、起業で成功した方々が参考になるように思います。行動力・判断力がピカイチでないと、厳しいビジネスの世界で成功することは難しいからです。
ライブドアで有名な堀江貴文氏のセミナーに以前参加した際には、最近は毎日ホテル暮らしだとおっしゃっていました。聞いて驚いたのが、その理由。自宅がなくても生きていくうえで必要なものは少ないので、特に困ることはないということでした。
翻って自分自身の口癖を思い出してみると、歳を重ねていく中で「かも」「から」と判断を後回しにすることが増えてきたように感じられました…。私のように、自分の口癖が気になった方は、一緒に片づけに取り組みましょう!
↓X(旧Twitterで、その日手放した不要なモノをポストしています。参考になる点があったら嬉しいです!)
関連書籍
- やましたひでこ『1日5分からの断捨離―モノが減ると、時間が増える』(大和書房):お祭り気分で一気にお片付けするのが性に合わない方は、こちらの本が大変参考になると思います。実際、私もこの本を読んでからなんと2年以上、毎日の断捨離を継続できています!千里の道も一歩から。断捨離は毎日5分から進めていきましょう。記事にしましたので宜しければご覧ください。
- たっく『必要十分生活―少ないモノで気分爽快に生きるコツ』(大和書房):男性目線で語るロジカルな片づけの本です。これまで何気なく続けていた習慣は、本当に必要だったのか?など発想の転換を促してくれます。記事にしましたので宜しければご覧ください。
- 小松易(著)、石川ともこ(イラスト)『図解 いつも余裕のある人が実践している 男の部屋の整理術』(メディアファクトリー):お金持ちの方の習慣という点で思い出したのは、こちらの一冊です。たかがトイレ、されどトイレですね。記事にしましたので宜しければご覧ください。
最後までお読みいただき有り難うございました!
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