会社に遅くまで残って仕事を片づける日々。帰宅したあとはもうヘロヘロで、自宅の片づけはまったく進まず…。そんな生活を送る方は、あなただけではありません!疲労が溜まれば、家のメンテナンスがおろそかになるのは当然というもの。
今回は、そんな方が疲れを癒すことができるような自宅の部屋の整理術を、男性目線から語る一冊をご紹介します。イラストが多めでムック本のような中身で読みやすいです。
こんな方にオススメ
- 男性目線での片づけ本が読みたい
- 毎日忙しいけれど、無理せず部屋を整えたい
- 会社のデスクは片づいているが、実は自宅は散らかっている
「部屋の整理」で生活に余裕が生まれる3つの理由
仕事で夜遅くまで働き、疲れて帰宅したときに散らかった部屋を見てうんざりした気持ちになった経験はありませんか?
仕事を始めて日が浅い時期や、一人暮らしの場合にこうした経験を持つ方は少なくないことと思います。私は、かつて大学卒業後に実家から職場へ通っていたのですが、入社1年目の後半から残業が急激に増加。2年目が終わることにはもう毎日がヘトヘトで、自宅にモノが溢れかえっている状況でした。大学時代に手に入れたモノたちも片づけられずに散乱した状態…。
仕事の疲れだけではなく、自分自身の情けなさに気持ちが落ち込んだことを覚えています。最近は働き方改革の流れが進み、長時間残業に対する世間の目は厳しくなってきましたが、未だ私のような状況に陥る方はいらっしゃることでしょう。
本書の冒頭に、以下があります。
「部屋の整理」で生活に余裕が生まれる3つの理由
1 ストレスが減って気持ちに余裕が生まれる
2 作業が効率化して時間とお金に余裕が生まれる
3 きれいになった部屋で新しい人間関係を築く余裕が生まれる
残業地獄のなかで不思議だったのは、仲間のなかに、忙しい日々でも旅行や遊びに時間を割り当てる人がいたことです。もちろん、そういう方は睡眠時間が短くても大丈夫だったり、もともと体力があるタイプだったのかもしれません。
ただ、当時私の部屋がもう少し整っていたら、もっといろいろなことに取り組むことができたかもしれないなぁ、とは思います。なぜかというと、その後同じように毎日残業する日々が訪れた時に、一人暮らしで整った暮らしをしていた私は、難易度の高い資格試験に合格することさえできたからです。
定位置化ルール
本書には随所に共感できるポイントがあったのですが、そのなかの一つに「定位置化ルール」というものがあります。モノを定位置に保管し、使用後は必ずその定位置へ戻すことで、確実にモノが散らばらなくなります。
その定位置をどこにするかのポイントが、以下3点。
定位置化ルールを身につける
Point1 家の「どこで」使うことが多いか?
Point2 「どれくらい」の頻度で使うか?
Point3 使用したあと、ムリなく戻せるか?
ここでは、「家のカギは玄関にフックを付けて引っかけておく」という例が示されています。なるほど、自宅の中ではカギは常に玄関口でしか使用しないわけですから、玄関に引っかけておけば部屋のなかで無くすことはなさそうです!
男性ならではの習慣についても解説
女性を対象にした片づけ本では登場しないような記述が見られるのも、この本の興味深いところです。たとえば、成人向け書籍・DVDや避妊具の保管について。とっても大切なことだけれど、表だっては話題にしにくいテーマなので、今回この本で取り扱っていることに新鮮な印象を抱きました。
そして、トイレ問題。便座を上げっぱなしにして家族に怒られた経験を持つ男性は多いと思いますが、ここでは次のようなテクニックが示されています。
使い終わったら閉じる習慣を身につける
「閉じる習慣」はドアだけでなくフタも同じです。全米の富豪に行ったある調査では、97%以上の人の共通点がトイレのフタを閉める習慣だったといいます。1つの行為をリセットする力は、生活を自然に整えてくれるでしょう。
引用元:小松易(著)、石川ともこ(イラスト)『図解 いつも余裕のある人が実践している 男の部屋の整理術』(メディアファクトリー)
なんと!大多数の富豪はトイレのフタを閉める習慣があるということです。トイレというのはプライベートな空間。お手伝いさんなど自宅をメンテナンスしてくれる人をたくさん雇っている富豪は多いと思うのですが、毎回のトイレ使用時には自分で必ずフタを閉じているということですね。
きちんとした習慣が経済的にも潤いを与える結果になるのかも…と考えると、片づけのやる気がアップしますよね。
片づけは1回15分
最後に、忙しい人でも片づけが楽になる工夫をご紹介します。それは、「ごく短い時間でもいいから、限られた場所を片づける」ということです。
一度に片づけを終わらせる必要はありません。どんなに散らかった部屋でも、少しずつ進めていれば確実に成果が出るものです。
引用元:小松易(著)、石川ともこ(イラスト)『図解 いつも余裕のある人が実践している 男の部屋の整理術』(メディアファクトリー)
なかなかまとまった時間がとれないという人は、まずは1回15分を目安に整理を始めてみましょう。部屋に帰ってきてなんとなくスマホをいじっている時間、目当てのテレビ番組が始まるまでの手持ちぶさたな時間。いつでもいいですから、15分間だけ時間をつくってみてください。
整理をするときに大事なのは、15分と決めたら下手に時間を延ばさないことです。携帯のアラームなどを設定して、時間内にできそうな範囲だけを行います。アラームが鳴ったらその日はそこまで。一度決めた時間でやってみると、時間内に自分が整理できる範囲が実感としてわかるようになります。
たしかに、忙しい中でも毎日継続できる時間設定としては、1回15分くらいが妥当なような気がしますね。
私は、仕事を持ちながらも毎日少しずつ片づけを進めています。ミニマリストにはほど遠いですが、毎日手放したモノをX(旧Twitter)に投稿して記録しています。コツコツ片づけは、生活が少しずつ快適になるのでとってもオススメです。
関連書籍
- たっく『必要十分生活―少ないモノで気分爽快に生きるコツ』(大和書房):男性目線で語るロジカルな片づけの本です。これまで何気なく続けていた習慣は、本当に必要だったのか?など発想の転換を促してくれます。記事にしましたので宜しければご覧ください。
- やましたひでこ『1日5分からの断捨離―モノが減ると、時間が増える』(大和書房):お祭り気分で一気にお片付けするのが性に合わない方は、こちらの本が大変参考になると思います。実際、私もこの本を読んでからなんと6ヶ月以上、毎日の断捨離を継続できています!千里の道も一歩から。断捨離は毎日5分から進めていきましょう。記事にしましたので宜しければご覧ください。
最後までお読みいただき有り難うございました!
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