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【書評】人生のあらゆる悩みへの解決方法を科学的に示す!「ストレスフリー超大全」を読む

【書評】樺沢紫苑『精神科医が教えるストレスフリー超大全 人生のあらゆる「悩み・不安・疲れ」をなくすためのリスト』(ダイヤモンド社) 書評

コロナ禍を通して、仕事のあり方や人生の優先順位について思いを巡らす時間が増えた気がします。コロナ禍初期時点では、すでに世間に「働き方改革」というキーワードが広がっておりましたが、自宅で過ごす時間が長くなった以上、「家族や健康といった日常についても振り返る良いきっかけだった」という方も多いのではありませんか?

そんなあなたに、ベストセラーを連発している樺沢紫苑氏の著した『ストレスフリー大全』をご紹介します。本書は『学びを結果に変えるアウトプット大全』『学び効率が最大化するインプット大全』(ともに、サンクチュアリ出版)でおなじみ、樺沢紫苑氏と考える「生き方」の本。

科学的根拠とその実践方法がすべてのテーマにおいてはっきりと記された本書の内容をご紹介します。

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こんな方にオススメ

  • 仕事がうまく行かず、ストレスが溜まっている
  • 科学的根拠のある健康法を知りたい
  • AIに仕事が奪われるのではないかと心配
  • 孤独感があり、未来に対して不安な気持ちがいっぱい

樺沢紫苑氏とは?

皆さんは樺沢紫苑氏をご存じでしょうか?樺沢氏は、本職である精神科医としての専門性を生かしながら、YouTubeやメールマガジンなどで幅広く活動をされているベストセラー作家です。

そのビジョンは、「情報発信を通してメンタル疾患、自殺を予防する」。

私自身、「アウトプット大全」という氏の著書を通して樺沢氏を知りました。おそらく多くの方にとっては、樺沢氏が精神科医として現場で活躍されている姿よりも、書籍などのメディアを通して発信されている姿の方が馴染みあるものと思います。

もしかすると、

精神科医が治療の現場を飛び出て

メディア露出に力を入れるのってアリなの?

とお感じの方もいるかもしれません。

しかし、アフガニスタンで灌漑施設の普及に尽力した医師の中村哲氏も、医師として実行できる仕事の範疇を越えて、世界をより良くする方法を考え続けていたのです。

私は、樺沢氏の「メンタル疾患の予防方法を広めたい!」という考えに共感しますし、正しくてタメになる知識を世の中に広めて、より良い未来を一緒に築いていきたい!と応援したい気持ちでいっぱいです。

読者のことを第一に考えて作ったことが伝わる構成

さて、本書はそんな樺沢氏の熱い思いが詰まった本であり、すべてのテーマにおいてその科学的根拠と実践方法がはっきりと記されている一冊です。

本書では、誰しもが悪いストレスを感じやすい「人間関係」「プライベート」「仕事」「健康」「メンタル」という5つのテーマに対し、
 「科学的なファクト」と「今すぐできるToDo」
を明確に示します。ファクトをつかみ、ToDoを知れば、悩みの9割は解決します。あとは、行動するだけになるからです。

引用元:樺沢紫苑『精神科医が教えるストレスフリー超大全 人生のあらゆる「悩み・不安・疲れ」をなくすためのリスト』(ダイヤモンド社)

ToDoについては、「アウトプット大全」などに代表されるような、樺沢氏による「行動重視」の考えが強く反映されています。実際、世の中にたくさんの有意義な情報が溢れているのに、その情報をきちんと実践している人は驚くほど少ないものでしょう。医師としてアドバイスをしても患者さんに実践してもらえず、無力感を味わった経験もあったのかなと想像します。

そのためか、ToDoに書かれている内容は敷居の低いものが多いです。たとえば、「怒りをコントロールする方法」という節では、以下のようなToDoが示されています。

「今、自分は怒っている。今、自分は怒っている。今、自分は怒っている」と、心の中で3回つぶやいてください。

引用元:樺沢紫苑『精神科医が教えるストレスフリー超大全 人生のあらゆる「悩み・不安・疲れ」をなくすためのリスト』(ダイヤモンド社)
わたし
わたし

「これなら自分でもできそう」

と感じさせるToDoですよね!

「科学的なファクト」については、著者が読んだ100冊以上の心理学、社会学、哲学、宗教など「悩み」や「生き方」に関する本から凝縮された内容が詰め込まれています

さらに、学びを深める書籍や映画が毎回そのテーマの最後に付されています。読書家にはこうした書籍紹介がすごく嬉しいですよね。本の難易度(初級、中級、上級)も一緒に示されていますので、読書に不慣れな方にとっても興味を持てる一冊が見つかるのではと思います。私はすべて、今後読みたい本リストに登録しちゃいました!

精神科医ならではの視点で「生き方」を考える

本書の最終章では、「生き方」が取り扱われています。

この章を読むまでの間に「人間関係」「プライベート」「仕事」「健康」「メンタル」という5つの分野に読者は触れる訳ですが、この最終章で「生き方」について考えていると、これらのテーマはすべて繋がっているんだ!と考えさせられる瞬間があります。

一見メンタルとは関係性が薄いと思われる仕事術についてまで、なぜ精神科医がわざわざ言及しているのでしょうか?すべては繋がっているのです。

本書は、目次を見て興味が湧いたテーマを読んでみる、という読み進め方もできるのですが、最終的には是非そのすべてのページに目を通していただきたいと思います。ストレスフリーを実現するには、その「人間関係」や「仕事」だけを考えるのでは不十分。その方の人生全体で考えるべきことなのです。

関連書籍

樺沢氏の大大大ベストセラーをご紹介します。2冊合わせて読むのがオススメです!

  • 樺沢紫苑『学びを結果に変えるアウトプット大全』(サンクチュアリ出版):精神科医がお届けする、アウトプット術80連発!なかなか時間が自由に作りにくい社会人にとって、仕事をしながら勉強するのは結構大変なことです。科学的に裏付けされている方法の紹介もあり、タメになります。資格試験や語学の勉強が捗らない方にオススメ。ほとんどが見開き2ページ分で収まる文章量で項目を分けており、イラスト付きなので、普段本を読まない方にも読みやすいと思います。

  • 樺沢紫苑『学び効率が最大化するインプット大全』(サンクチュアリ出版):アウトプット大全と併せて読みたい良書。アウトプットも重要ですが、最大のインプット効果をもたらす手法をまずは押さえておきたいところ。見開き2ページで1テーマなので、隙間時間に読みやすいのもオススメポイントです。新しいことを始める前に読むと効果倍増ですよ。

最後までお読みいただき有り難うございました!


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